かごしま子ども夢大学

2017 総括リポート vol.3

仕事の意義を実感した職場体験

キャリア教育の一環として、県内の小学5・6年生30人が働く意味を学んだ「かごしま子ども夢大学」。総括リポート第3弾では、講座を通して子どもたちの姿を見つめた協賛企業の目を通して、キャリア教育の可能性を探ります。

体験の様子を語る髙松さん(左)・倉さん(中央)・長尾さん

SOMPOホールディングスのグループ会社として、車や住まいの急なトラブルに電話コミュニケーターが24時間応対している「プライムアシスタンス」。将来を担う子どもに、損害保険や人を助ける仕事の意義を知ってもらいたい、と初参画しました。

職場体験で子どもたちと接した鹿児島センター部の部長・髙松雅木さんは、「仕事をすることの意味をどれだけ分かりやすく伝えられるか、が受け入れ側の課題でした」と語ります。

同じく倉聡美さんは、「高学年なので落ち着いた感じなのかと思ったら、興味があること、面白いことには表情が動いて、目がきらきらしていました。ロードアシスタアンスという、人を助ける使命感に引き付けられたようです」と振り返ります。

 

三浦さんをモデルに子どもたちが「働きマン新聞」を制作する様子。新聞は社内に貼ってあるそう

■ 夢の第一希望を発見

通常業務では現場に出掛けることなく、電話で救助を求める人の状況を把握します。今回はレッカー車を駐車場に持ち込み、タイヤ交換やドアの開錠など現場のロードレスキュー体験も組み込みました。そうしたことで、「この仕事が夢の第一希望になりました。ここで働きたい、と言ってくれる子どももいました」と課長の長尾達郎さん。

「キャリア教育はマストではないけれど、具体的なイメージを描けるという点で有用です。同時に、私たちの仕事を見つめ直すきっかけにもなりました」と髙松さん。

与えられた課題をこなす環境に慣れた子どもたちが自発的になれるよう、仕事の役割を小学生目線に落とし込むことで受け入れ側にも気付きが多く、キャリア教育の実効性が見えました。

 

電話オペレーターの仕事を体験。指導するのは、三浦梓さんら「プライムアシスタンス」の皆さん