かごしま子ども夢大学

2014 総括リポート vol.2

経験から得た学びと自信
「積極性の芽生えを実感しました」

 

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大田峻平くん(中央)と、父親の誠吾さんと母親のめぐみさん。閉講式でもらった工藤さんのサインを手に「忘れられない思い出になりました」と峻平くん

 キャリア教育の一環として、県内の小学5・6年生40人が働く意味を学んだ「かごしま子ども夢大学」。総括レポート第2弾では、前回に続き、参加した子どもの成長を間近に見つめた保護者の目を通し、キャリア教育の可能性を探ります。

 

 子ども夢大学に参加した小学6年の大田峻平くん。母親のめぐみさんは「大人から仕事に関する話を聞いたり、実際に職場体験に出掛けたり、家庭ではできない貴重な経験ができることに魅力を感じて、参加を勧めました」と話します。

 家づくりの現場を学んだ「ベガハウス」での職場体験は、峻平くんの心に残った講座の一つ。「僕らは授業中におしゃべりをしてしまうこともあるけれど、働いている大人の人たちは、黙々と真剣に仕事をしていて、かっこよかった」と振り返ります。

 

■役割を果たして成長

 活動中はグループの班長を務め、最終講座・工藤公康さんの特別講演では、代表謝辞という大役も果たし「自信がついた」と話す峻平くん。実は、意見を発表したり、係や役を決める場面では、あまり自分から手を挙げられない性格だったそう。「でも、この夏以降は学校でも、修学旅行の班長やレクレーションの係になっていて、自分から手を挙げていると聞いて驚きました」とめぐみさん。

 父親の誠吾さんも「私も働く中で、今の子どもたちが大人になるころには、仕事に就くにも、何をするにも、もっと競争が厳しい時代になっているんじゃないかと思うんです。社会で求められる、リーダーシップや積極性が芽生えるきっかけになったようでうれしいですね」と心の成長を感じています。

 峻平くんの将来の夢はプロ野球選手。「これからいろんな経験をすることで、夢は広がっていくと思います。一生懸命打ち込んで、失敗を恐れず挑戦して、自分の意志で道を選んで歩いてほしいですね」

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工藤さんを前に堂々と謝辞を述べた姿にも成長がありました